ニシアフリカトカゲモドキ・ノーマル


概要

穏やかな淡褐色の体に白い小斑点を散らした外見のAlts。肩から腕、太腿には灰褐色の斑紋が重なり、背中から伸びる太い尾には輪を描くような縞模様が並ぶ。

温厚でやや臆病な性格であり、常に警戒しながら食べ物を探す。食には貪欲で好物を見つけると誘惑に負けて近づいてしまうようだ。

動作は総じて穏やかで、初めて見るものに飛びつくより、少し離れて観察することを好む。しかし、物音や振動から気配を敏感に察知すると目立たない隙間へ素早く潜り込み、そのままじっと脅威が過ぎ去るまで息をひそめる。

生息場所

屋内では家具の隙間に、野生下では乾いた草地や疎らな林の地表近くに暮らし、岩の割れ目、倒木の下、土壁の隙間などを隠れ家にする。外側が乾いていても奥にわずかな湿り気が残るような場所が好みのようで、お気に入りの場所が乾燥しきっている時にはわざわざ水を汲んで中を濡らす。

騒がしい場所や姿を隠せない場所には長居しない。散策場所として訪れることはあっても休憩場所にはせず、食べ物や使えそうな物がなければさっさといなくなる。

乾燥した場所、湿気た場所、食べ物が近くにある場所といった自分好みの休憩場所を複数持つ。拠点を複数持つために他のAltsによって占拠されてしまうことも多く、その時は取り返そうとはせずにその場を静かに去る。この光景を目撃した人によると、去り際の背中が少し物悲しかったらしい。

活動

夕方から夜にかけて活動を始め、隠れ家の入口でしばらく様子をうかがってから外へ出る。明るい時間は基本的に休息を優先するが、物音や食べ物の気配につられて顔だけをのぞかせることがある。

壁沿いや物の縁を伝って歩き、ときおり立ち止まって床の匂いを確かめる。虫の匂いを感じるとその周囲にいないか確かめたり、近くの隙間を覗いてみたりして虫を探す。食べ物を落としたり飲み物をこぼしたりした床にはしばらく留まって匂いを嗅いでいることもあるようだ。

探索の途中で落ち着ける場所を見つけると、丸い腹を地面に預けて長い休憩に入ることも。

行動

狭い場所で体を屈めて物陰でじっと待つのが得意。淡い茶色の背中は土や木片になじみ、白い斑点は小石やまだらな光に紛れる。あえて動かない方が目立たない、ということを理解しているのだろう。

周囲が安全な時はのんびりしているが、脅威が近づくと驚くほど機敏に反応する。周囲を警戒している時は尾をゆっくり揺らし、逃走して姿を隠れている時は全く動かなくなる。

跳躍や昇り降りは苦手で、背の高い家具を見つけても無理に登ろうとはしない。手足が短く体が重いため、小さな段差でも尻を持ち上げるのに苦労することがある。重い物を運ぶのも不得意。

白い腹がむき出しになる姿勢は落ち着かないらしく、休むときは腹部を床へ伏せたり、身体を丸めたりする。背中側に光を受けて腹側が影になることで全身の明暗差が小さくなり視認性が低くなる。このような身体の上下で異なる色を持つ特徴をカウンターシェーディングと呼ぶ。

起きて周りを詮索して十分に食べたらまた寝る、といった食っちゃ寝の日常を送る。トカゲモドキは尻尾に栄養を溜め込むが、このAltsの尻尾が太いのはこんな自堕落のせいかもしれない。

食性

小さな昆虫やその幼虫など、動く獲物を好む。獲物を見つけると、それまでの眠たげな表情が一変し、黒い縦長の瞳孔を向けて動きを追い、狙いが定まると短い距離を一気に詰めて捕らえる。積極的に追い回すよりも、届く範囲に来たらじわじわと近づいて一瞬で捕える方が得意。

まんじゅうみたいな色と体型なのでお菓子を好むと思われがちだが、そんなに好きじゃないらしい。

関係性

同種同士では互いの気配を確かめながら適度な距離を保とうとする。出会った途端に親しくなることは少ないが、同じ岩陰や棚の下を使ううちに、相手の存在を気にしなくなることがある。それでも単独行動が基本で、複数匹で行動することはあまりない。

異なる種類のAltsに対しては動きの速さや接近の仕方によって態度が変わる。落ち着いた相手とは近くで休めるが、跳ね回る相手や急に触れてくる相手には尾を揺らして警戒を示す。

人間については、家の周辺で暮らす個体であっても交流しようとはせず、足音や物音を感じればまず隠れようとする。人間が近くにいても逃げない個体はいるが、慣れたというより、安全な距離を測っているだけかもしれない。手を差し出されたり食べ物を出されたりしても近寄ることはほぼない。


噂

雨の日に現れる?

雨の日に玄関先や軒下に集まることがあるという。複数の個体が同じ方向を向いていることもあり、雨を予知しているのではないかと噂されている。

実際は湿度の変化によって活動場所を変えている可能性が高い。また、雨の前後には昆虫の動きも変わるため、餌を求めた個体が偶然同じ場所へ集まっているとも考えられる。

太りすぎると隙間から出られなくなる?

ある家で家具の隙間から何日も動かない個体が発見された。腹がつかえて抜け出せなくなったものと思われたが、家具を動かそうとした途端、何事もなかったように逃げていったという。

ただ単にその場所が気に入った休息場所だった可能性がある。このAltsは狭く暗い場所を好むため、身動きできないように見えても、単に動く必要がなかっただけかもしれない。もっとも、本当に腹がつかえていた可能性も否定できないが。