ヒョウモントカゲモドキ・ノーマル


概要

淡い黄褐色の体色に黒褐色の斑点を散らした、レオパとして最も基準的な外見を持つ個体。派手さは少ないが、模様の密度や位置には個体差が大きく同じノーマルでも見分けやすい。

レオパのAltsの性質を知る基準として扱われている。民家内での目撃例が多く、そのような人の生活圏でも落ち着いて行動する個体が多いので、Rep-Altsの中では観察記録が集まりやすいためである。

性格は好奇心旺盛で、初めて見る物にも初めて出会うAltsにも積極的に近づく。知らない物に近づいて観察し、危険がないと判断したらすぐ使ったり持ち運んだりしたがる。どんなAltsにも怖がらずに交流しようとする反面、そのグイグイくるような積極性を苦手だと感じるAltsもいるようだ。

生息場所

主に民家の屋内に生息し、家具の隙間、棚の下、壁際、収納の奥など、体を隠しながら周囲を見渡せる場所を好む。特に一日を通して温度変化が緩やかな部屋や、家電・照明の近くなど適度な暖かさが残る場所だとリラックスしている姿が見られる。

昼間は狭い場所に潜んで休み、日が落ちて室内が静かになると広範囲で活動する。住み慣れた家では複数の隠れ場所を使い分け、同じ経路を繰り返し通ることが多い。

落ちている物を隠れ場所同士をつなぐ中継点として利用するため、何もない広い空間よりも低い家具や箱が点在する環境の方が定着しやすいと考えられている。散らかった部屋なんて全域が隠れ場所みたいなものであろう。

活動

活動は主に夜間で、室内が暗く静かになった頃からゆっくりと動き始める。昼間でも周囲が暗く静かな場合には短時間だけ姿を見せることもある。

まず隠れ場所の入口から顔だけを出し、付近の音や振動が少ないことを確かめてから外へ出る。移動中は壁際や家具沿いを選び、広い床面を横切る際には何度か立ち止まって周囲を確認する。これは周囲に外敵や段差等の危険が無いか確認しつつ、興味をそそられるようなものを探すためらしい。

同じ室内に長く住む個体ほど行動経路が一定になり、よく決まった時間帯に同じ場所へ現れる。たまに全然違う経路で全然違う場所に来ることも。飽きた?

廊下の常夜灯や窓から入る弱い光の近くで立ち止まる姿が多く確認される。何か物思いに耽っているのかもしれないし、何も考えていないのかもしれない。外へ出たい気持ちもあるかもしれないが、好奇心旺盛なこのAltsのことなので一度出たら帰ってこなさそうな気がする。

行動

狭い隙間への出入り、低い段差の昇降、家具や壁に沿った静かな移動が得意。気になる物の周囲を一度通り過ぎ、少し離れてから戻って再確認するような行動も多い。反対に、高い場所へ飛び移ることや滑らかな面をよじ登ることは不得意で、これはレオパやニシアフ等のトカゲモドキ系のAltsでも共通する特徴である。障害物や高い段差等で思っていた進路が途切れた時には無理をせず別の道を探す。

驚いた際は近くの陰へ素早く入り込み、そこでしばらく動かなくなることが多い。落ち着いている時ほど尾や手足の動きが小さくなり、興奮や警戒をしている状態では動きが大ぶりで素早くなるので、こういった動作の細かさで心理状態を判断することも出来る。思考が読めないと言われる爬虫類(に近い存在)だが、何となく気持ちが伝わる感じがする。

太い尾は移動時のバランスにも使われ、狭い場所で方向転換する際には尾をゆっくり振って姿勢を整える様子が見られる。くねらせたり丸めたりして普段の姿勢維持に利用しているようだ。尻尾を自切した個体は動きがぎこちなくてフラフラしており、なんだか見ていて不安になる。

食性

小型の昆虫を特に好む。民家内では虫の出やすい場所を覚え、同じ地点を繰り返し見回ってしっかりくまなく探す。

獲物を見つけると体を低くし、距離を詰めてから短く素早く飛びつく。リーチが短すぎて口が獲物に届いていないこともしばしば。命中を外して獲物に逃げられても諦めずに追いかける。すぐに食べられない大きさの餌には執着せず、何度か様子を見た後に諦めることもあるようだ。

人間の食べ物にも興味があり、匂いを嗅いだり少しかじってみたりする様子も見られる。中には天ぷらを好む個体もおり、サクッとした衣がたまらないらしい。ちなみに、表面が硬めで、食感が軽く、油分が多いのはゴキブリと共通する特徴である。まさか………

関係性

常に群れで行動するわけではないが、同種同モルフのAltsに対しては縄張り争いを起こすことは少なく、仲良く過ごしている様子が観察される。散策で持ち帰ってきた物を見せ合ったり、1ヶ所に集まって寝ていたりしている光景が見られ、大変微笑ましい。普段使う隠れ場所や通り道が重なるので、複数匹で一緒に行動することも多い。

他のAltsに対しても進んで交流しようとする。大抵の場合はすぐに打ち解け合うが、警戒心が強い個体からは最初は怖がられがち。気性が激しいAltsや過度に臆病なAltsに不用意に近づいてトラブルを起こすこともある。

人間については生活圏そのものにはよく適応している一方、人間そのものを交流相手として積極的に認識することは少ない。人が同じ部屋にいても危害がないと分かれば活動を続けるが、こちらから距離を詰めると物陰へ逃げることが多い。しかし、食べ物を見せると警戒が緩んで近づいてしまうようだ。まあ、興味の対象は人間というより食べ物の方ではあるが。


噂

いつも同じ時間に同じ場所に現れる?

実際には時刻ではなく、消灯、人の移動、室温、生活音など複数の変化を活動開始の合図として覚えている可能性が高い。同じ環境で暮らすほど行動経路も固定されるため、結果として毎晩ほぼ同じ時刻・場所に現れるように見えると考えられる。

一匹見つけた家には、もう一匹いる?

このAltsを一匹発見した後、数日から数週間以内に同種同モルフの別個体が同じ部屋で見つかることがあり、「一匹いたら近くに仲間がいる」と言われることがある。実際は温度、隠れ場所、餌など、その場所がAltsにとって共通して暮らしやすい条件を備えているためと考えられる。

レオパをペットとして飼っている家には現れる?

Altsの出現には不明な部分が多いが、飼育している爬虫類と同種同モルフのAltsが出現することは多く確認されている。また、飼育個体数とAltsの出現個体数は必ずしも一致するわけでなく、1匹しか飼育していないのに3匹のAltsが出現することもあるようだ。そのため、レオパを飼育している家庭では必然的にこのAltsの目撃例が多くなる可能性も高い。